野田市の少女虐待死事件に思う

 2月県議会は現在、各常任委員会が開かれているところです。この後、総合調整のため休会に入り、3月8日の最終日に新年度一般会計当初予算案など提案されている議案の採決が行われ、閉会の予定です。

 県議会はその後、3月29日に統一地方選挙における千葉県議会議員通常選挙の告示が行われ、いよいよ4月7日の投開票日を迎えます。

 今、日本中を騒がす大事件に発展しているのが、野田市で発生した10歳の女児虐待死亡事件です。傷害容疑で父親が逮捕されたのが1月25日でしたから、かれこれ2ヵ月近くになりますが、テレビ、新聞等のニュースに流れない日はありません。大変痛ましく、日本人の一人として残念でなりません。

 いたいけな少女を虐待し、死に至らしめた理由は、父母によるしつけのためと報道されていますが、本当のことは当事者でなければ分かりません。父親も母親もわが子を思うままに扱って、そこには子どもへの思いやりや一個の人間への尊敬の念がまったくなかったからではないかと思います。

 人は生まれてきたら、既に社会の一員であり、たとえ親であろうと、子どもを自分の所有物として扱ってはならないという基本的な考え方が欠如していたのではないでしょうか。報道は、もっぱら児童相談所の職員による不適切な対応を問題視し、その責任を追及していますが、それもあるとは思いますが、一番の原因は両親の心の奥に存在する問題だと思います。

 虐待事案は、自分の幼少時に虐待を受けた人が、大人になると虐待をするようになるとよく言われるようです。しかし、こうした負の連鎖がなぜ続くのでしょうか。そこには人としての道徳観、倫理観、自律心といった、基本的で人間にとって最も大切なものが育てられてこなかったからではないでしょうか。

 端的に言えば、この事件は日本の教育問題だと思います。児童虐待のような事案をみると、私はやはり、根本的には今日までの日本の教育に問題が存在するのではないかと思われてなりません。