がんセンターの腹腔鏡下手術の報告書

 千葉市仁戸名にある県がんセンターの消化器外科で、腹腔(ふくくう)鏡下手術を受けた複数の患者が死亡した問題を受け、これまで調査・検証を行ってきた「第三者検証委員会」は、年度末の3月30日、報告書を公表しました。

 報告書では、検証の対象となった11事例中、少なくとも7例は高難度の腹腔鏡下手術であり、そのうち1事例は腹腔鏡下で行うべきではなかったとされ、手術の手法に関しては、何らかの問題点が指摘されたものが6例あり、術後の管理体制でも何らかの問題点を指摘されたものが9例あったとされました。

 腹腔鏡下手術は、技術的にも極めて難しいとされており、この手術を受けた患者が、術後短期間に死亡する事例が続いたことに対し、県病院局長は「県民の皆さまに多大なご心配をおかけし、深くお詫びします」と謝罪しました。

 私の所属する県議会の健康福祉常任委員会は30日、調査・検証結果の報告を受け、常任委員会として「県民からの信頼を回復し、期待にこたえられる医療を提供するため、必要な改革を速やかかつ継続的に実行すること」などを要望事項として決定しました。

 いずれにしても報告書は、検証対象とされた多くの事例で、原因の究明と再発防止の取り組みが不足しており、腹腔鏡下手術にかかる死亡事例が続くことを許してしまったこと、術後の説明を含め、患者中心の医療という観点が不足している事例もあったと厳しく指摘しています。

 県がんセンターに対する県民の信頼が損なわれたことは残念ですし、県議会としても引き続き、厳しく監視してまいりたいと思っています。