千葉県の「教育大綱」について

 

 本日の私の県政報告は、千葉県の「教育大綱」について触れてみます。これは、地方教育行政法の改正に伴い、平成27年度から、すべての地方公共団体が「総合教育会議」を設置するとともに、首長が子どもたちの教育に対する「大綱」を策定することになったため、千葉県でも森田知事がこの大綱を定めたものです。

 そもそも、総合教育会議とは、従来の教育委員会制度を改め、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、地方の教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携の強化を図ることが目的とされています。

 どうして法改正が行われたかと言えば、滋賀県大津市のいじめ自殺事件などで、教育委員会が十分機能を果たしていなかったのではないかなどの批判の声があがり、選挙で選ばれた首長と新教育長、教育委員会が三位一体となって教育行政に責任を持つ体制が再構築されることになったわけです。つまり、首長が関与して教育の基本的な考え方である「大綱」や教育の重点施策などを話し合う機関というわけです。

 大綱の正式な名称は「千葉県の教育振興に関する大綱」と言いますが、要は、教育の根源的・普遍的な考え方について、すべての県民と子どもたちに向けた森田知事からのメッセージとして作成されました。大綱の前文では、子どもたちの「強く美しく元気な心」を育み、社会で自立し、自らを積極的に役立て、生かしていこうとする態度や能力を育てるため、と前置きしています。

 そして、千葉県教育の基本方針(副題・千葉の子どもたちの未来のために)としては、

 ○豊かな人間性や道徳心

 ○確かな学力と夢や希望を持って歩んでいく姿勢

 ○健康・体力と困難や逆境を乗り越えていく力

 ○愛国心、日本人としての誇りとグローバル化への対応力

 ○熱意にあふれた教員の育成

 ○地域社会全体で子どもたちを育成する体制づくり

の6項目を掲げています。

 要するに、従来の教育委員会が主管する教育行政から、知事が関与することによって、千葉県の場合では道徳心や愛国心、日本人としての誇りを持つ心を育てる、などの従来より一歩踏み込んだ表現で千葉県の教育の在り方を示したものと言えます。