成田空港の第3滑走路建設

 9月定例県議会の本会議場での質疑並びに一般質問は、9月28日のわが党の代表質問から始まりました。それに先駆け、27日には千葉市内で成田空港に関する国、県、空港周辺9市町と成田空港会社の4者による、いわゆる「四者協議会」が開催されました。

 この協議会は、すでに新聞、テレビ等で何度も報道されていますので、ご存知の方も多いと思いますが、成田国際空港の機能拡充に向けて第3滑走路などを建設するために地元自治体との協議を進める目的で設置されたものです。

 県議会でも、これまで第3滑走路の建設に当たっては、早期に滑走路の位置と騒音予測範囲(騒音コンター)を示すよう、国や空港会社に対して要望が出されていました。

 27日の四者協議会では、新滑走路は現在の2本の滑走路より南東側の山武郡芝山町に建設され、延長3500メートルの規模。B滑走路も北側に1000メートル延長される計画で、この拡張による空港の敷地面積は、約千ヘクタール拡大される予定です。さらに夜間飛行制限を緩和し、現行の午前6時から午後11時までの発着時間を、午前5時から翌日午前1時まで3時間延長することなどが提示されました。

 成田空港の第3滑走路建設は、羽田空港の国際化に伴って、国際社会のグローバル化の中で、成田空港の相対的な“地盤沈下”が懸念されることから、成田の機能強化を図り、年間50万回の発着容量を目指す計画になっています。

 しかし、実質的には新たな空港建設と同様の規模であり、新規の用地取得が700ヘクタールもあり、200戸の移転対象民家があると報告されています。また、騒音区域には横芝光町の中心地などに約2千戸が含まれるとされていますので、成田空港建設の悲劇の歴史が決して繰り返されることのないよう、慎重でかつ十分な話し合いが必要です。

 地元市町としても、騒音区域住民の生活環境への影響がないよう、成田空港の機能強化に当たっては、環境対策と地域共生策について一体的に取り組むようよう要望しています。

 県議会としても、成田空港が世界に誇れる国際空港に飛躍し、地域活性化の起爆剤になってくれることを期待しますが、同時に地域住民の皆様の生活環境が不当に侵されることのないよう、十分な話し合いをしてもらいたいと望んでいます。

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